社会人3年目に未経験からIT業界へ転職し、新米SEとして働いています、はにーです!
IT関連の仕事に携わる場合、ほぼ必須と言っても過言ではない国家資格「基本情報技術者試験」。ITに携わっている人はもちろん、これから携わりたいと考えている人も名前は知っている人は多いのではないでしょうか。
そんなメジャーな資格ですが、取得は簡単ではありません。
そこでこの記事では、
- 独学でどう勉強していいのか分からない
- 勉強する時間が足りなさそう
などという方のために、
- 未経験から約1ヶ月の勉強で基本情報技術者試験に合格した勉強方法
を、僕の実体験をもとにお伝えします!
基本情報技術者試験とは?
まず初めに、基本情報技術者試験について簡単に説明していきます。
勉強法だけ知りたい!という方はスクロールしちゃって下さい。
IPA情報処理推進機構のホームページを見てみると、
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
IPA 情報処理推進機構 より引用
とあるように、ITエンジニアとして働くなら、まずこれくらいの基礎は身に着けましょうといった内容の資格になります。実際、僕の会社では入社1年目の取得を推奨されています。
内容としては、ハードウェアからソフトウェアの仕組み、セキュリティやプログラミング等といったITに関する基本的な部分を網羅しています。
試験概要
続いて、試験の概要について説明します。
試験は午前試験/午後試験に別れており、それぞれ出題の形式が異なります。また現在のCBT試験方式ではそれぞれ別の日に受験することが可能です。
CBT方式の説明、受験方法や当日の流れについては別記事で説明予定です。
それぞれの試験情報は下表の通りです。
試験時間 | 問題数 | 問題形式 | 出題形式 | |
---|---|---|---|---|
午前試験 | 2時間30分 | 80問 | 小問形式 | 四肢択一式 |
午後試験 | 2時間30分 | 11問中5問解答 | 長文形式 | 多肢選択式 |
それではそれぞれの出題構成を見ていきましょう。
午前試験
午前試験では、用語の意味や計算などの基本的な内容が問われます。
分野 | 出題数 |
---|---|
テクノロジ系 | 約50問 |
マネジメント系 | 約10問 |
ストラテジ系 | 約20問 |
午後試験
午後試験は、午前試験の知識を基に応用的な内容が問われます。
問番号 | 分野 | 備考 |
---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須問題 |
問2~4 | ソフトウェア・ハードウェア データベース ネットワーク ソフトウェア設計 | 問2~5のうち 2問を選択して解答 |
問5 | プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略・企業と法務 | 問2~5のうち 2問を選択して解答 |
問6 | データ構造及びアルゴリズム | 必須問題 |
問7~11 | ソフトウェア開発 (C、Java、Python、 アセンブラ言語、表計算ソフト) | 5問のうち 1問を選択して解答 |
合格基準
合格するためには、午前/午後試験共に60%以上の得点が必要です。
一方でも満たせなかった場合は不合格になります。
勉強方法
それでは本題の勉強方法について説明していきます!
スケジュール
まず、受験日程を考えるところから勝負が始まっているといっても過言ではありません。受験日程に合わせて勉強スケジュールを組み立てましょう。
僕は直近の2022年上期(2022年4月1日(金)~5月29日(日))の試験を受験しました。
現在テストセンターに赴きPCを用いて受験するCBT方式を採用しており、午前試験と午後試験を別の日に受験することが可能です。
実際、僕は下記日程で受験しました。
- 午前試験:2022年5月16日(月)
- 午後試験:2022年5月27日(金)
午前・午後でそれぞれ対策法が異なるため、出来れば少し期間を空けて受験することをお勧めします。
僕の場合は午前と午後で約10日間空いていますが、その間の土日に所用があり全く勉強が出来なかったため、もう少し時間があれば余裕を持って試験に臨めたなと思っています。
大まかな勉強スケジュールは下のようでした。
- 受験申込:3月中旬
- 午前試験対策①:4月29日~5月10日(約12日間)
- 午前試験対策②:5月11日~5月16日(約6日間)
- 午前試験受験:5月16日
- 午後試験対策:5月17日~5月27日(約10日間)
- 午後試験受験:5月27日
詳細の勉強内容については下で説明しています。
このような感じで、勉強期間は約30日間となります(勉強していない日もあります)。平日は仕事ということもあり、1日2~3時間ほどの勉強をし、休日に4~8時間ほど勉強していました。
受験申込から試験対策を始めるまでに期間が空いているのは、単純にモチベが無かったからです。笑
自分でも良く合格出来たなと思っていますが、効率良く勉強すれば合格できることが分かったので、皆さんも残り期間が少なくても諦めないで欲しいと思い、こうして記事にさせて貰いました。
午前試験
午前試験対策①
まずは参考書を使用して基礎知識を学習します。
とりあえず参考書を1周してどのような内容があるのかを把握します。次の試験対策②の中で理解を深めていけば良いので、本当にざっっっくりと内容を把握する程度で大丈夫です。
ペース的には、大体1週間ほどで読むのが良いと思います(僕はここに時間をかけすぎて次の勉強が不十分でした。。)。
ちなみに僕が使用したのは「かんたん合格 基本情報技術者教科書 令和2年度」という参考書です。ちょっとした用語の説明が充実していたりと、初心者にはありがたい本でした。ただそのように説明が丁寧な分、文量は多く読むのに時間を要するかもしれません。
正直、有名な書籍であればどれを選んでも間違いはないかと思うので、書店でパラパラの中身を見て読みやすそうなものをチョイスしましょう。
午前試験対策②
さて、ここからが本番です。
残り試験日まで、ひたすら過去問を解いていきましょう。
基本情報技術者試験ドットコムというサイトで、これまでの過去問が問題形式で解けるようになっているので、ありがたく使わせて頂きましょう。解説もあり非常に助かりました。スマホでも利用できるので、移動時間とかに解くこともできます(計算等が必要なものは難しいかもしれませんが)。
初めは分からない問題が多いかと思いますが、似たような問題が結構出てくるので、繰り返し解いていれば次第に理解出来るようになってきます。
過去問を解いていき、大体7~8割程度解けるようになってきたら午後試験の問題に入ってしまってよいと思います。午後試験の方が難易度が高いので、そちらに多く時間がさけるのであればそれに越したことはないです。
午後対策
午後試験対策①
午後試験対策ですが、こちらもひたすら過去問を解いていくことになります。
午後試験の過去問も、先ほど利用した基本情報技術者試験ドットコムを再び利用させて頂きます。
まずは午後の問題に慣れるという意味で、問題を解いてみましょう。ある程度は午前試験で得た知識で解けると思います。午後は特に解説をよく見て理解するようにするのが重要です。
ただ、ある程度解き方が分からないと難しいと感じるものも結構あります。
時間が無い時は「学習範囲を絞る」ことも重要です。
正直、2週間程度だと全範囲を学習しきるのは難しいと思います。そこで僕は学習範囲を選択問題のデータベース、ネットワークを除いた下記分野に絞りました。
- 情報セキュリティ(必須)
- ソフトウェア・ハードウェア
- ソフトウェア設計
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略・企業と法務
- データ構造及びアルゴリズム(必須)
- 表計算
これは個人的な好みではありますが、ネットワークとデータベース分野はとっつきにくく、理解に時間が掛かると感じ除外しました。しかし一度理解してしまえば確実に点を取りやすい分野だとは思います。
また「プロジェクトマネジメント」、「サービスマネジメント」、「システム戦略」、「経営戦略・企業と法務」の4つ(所謂マネジメント・ストラテジ系)は、知識というより、文章をしっかり読めば解ける問題なので勉強時間もそんなに必要ありません。
特に「データ構造及びアルゴリズム」、「ソフトウェア開発(表計算)」は配点も多く未経験者には難易度も高いため時間をかけて勉強する必要があります。僕は使いませんでしたが、この範囲専用の参考書等もあるので心配な方は活用するのも手だと思います。それくらい理解しにくいです。
午後試験対策②
続いて、午後試験の予想問題を解いていきます。こちらは余裕があればで問題ありません。
使った問題集は、「かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和3年度下期」です。こちらは予想問題集2回分と、過去問2回分が収録されており、解説も充実しています。
試験直前に腕試し的に使うのが良いかと思います。
まとめ
以上が、僕が約1ヶ月で基本情報技術者試験に合格した方法になります。
未経験や独学の場合、短い時間で合格するのは大変だとは思いますが、隙間時間の活用や学習範囲を絞るなど効率的に勉強をすれば合格のチャンスはあります。諦めずに頑張りましょう!
皆様の合格を願っています!
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